AppSheet Automation を使って業務を自動化しよう!
RPAという言葉をご存知でしょうか?RPAとはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、私たちが普段行なっている業務をロボットによって自動化するための技術です。この機能を利用することで私たちの定型業務を自動化することができます。
AppSheet Automation は AppSheet のRPA機能
AppSheet には AppSheet Automation と呼ばれるRPA機能が実装されています。この機能を利用することで、スプレッドシートへのデータ登録時に発生する定型業務を自動化することができます。
AppSheet Automation の料金
AppSheet Automation の機能は、以下料金表の赤枠部分です。 AppSheet Automation を利用する場合はCoreプラン($10/ユーザー/月)以上の契約が必要になります。

AppSheet Automation の概念
AppSheet Automation の概念図は以下の通りです。この概念図は AppSheet Automation を構築する上で基本となる概念ですので、是非頭に入れておきましょう。

Bot
Botは AppSheet で実行する自動化の単位です。BotはEventとProcess(Taskの集合)のセットによって構成されます。
Event
EventはProcessを実行するためのトリガーです。Eventには以下2つの種類が存在します。
- 既存データの変更
- スケジューリング実行
「既存データの変更」には以下のようなケースが存在します。
- スプレッドシートでレコードが追加された時
- スプレッドシートでレコードが更新された時
- スプレッドシートでレコードが削除された時
Eventは他のBot間で再利用することができます。
Process
Processは複数のタスクによって構成されます。条件分岐により、複数のタスクを順番に実行することができます。
Task
Taskは単一のアクティビティです。以下のような処理を定義することができます。
- メール送信
- SMS
- WebHook
- ファイル作成
TaskはProcess間で再利用することができます。
AppSheet からどうやってスプレッドシートの変更を検知する?
AppSheet Automation は、どのようにしてスプレッドシートのデータ変更を検知するのでしょうか。スプレッドシートと AppSheet Automation の連携には、AppSheet Events という Google Workspace アドオンを利用します。この連携設定は AppSheet Automation を利用する上で絶対に必要な設定になります。

アドオンをインストールすると、スプレッドシートの「アドオン」メニューから以下のようにデータ変更対象のシートを選択することができます。この設定により、 AppSheet からスプレッドシートのデータ変更を検知できるようになります。

REST APIとの連携により自動化の対応範囲が広がる
Automation のTaskには、WebHookを指定することができます。これにより、SlackやSalesforce等の外部サービスとも連携することが可能です。

AppSheet Automation の使い方
AppSheet Automation の使い方については Google が公式で動画を公開しています。Automation を構築するには、コチラの動画が役に立つと思います。
まとめ
- AppSheet Automation は AppSheet のRPA機能
- BotはEventとProcessによって構成される
- Eventはスプレッドシートのデータ更新、もしくはスケジューリングの2つのパターンが存在する
- AppSheet のアドオン( AppSheet Events )をインストールすると、監視対象のスプレッドシートを簡単に指定することができる
- TaskにはWebHookを指定することも可能